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火曜日の
ストレンジ・ゲーム
博物誌
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Dr.F
Strangelove
or : How I Learned to Stop Worrying and Love the Indie game
F博士の異常な愛情
または私は如何にして心配するのを止めて同人を愛するようになったか
or : How I Learned to Stop Worrying and Love the Indie game
F博士の異常な愛情
または私は如何にして心配するのを止めて同人を愛するようになったか
死んだら何処へ行く?」
F博士的ストレンジ・ゲーム コレクション No.003
今回ご紹介するのは・・
“ 死んだゲームキャラクターとなり、
RAMの中で安らぎを探す物語 ”
RAMの中で安らぎを探す物語 ”
アクションRPG
「Continue?9876543210」
「Continue?9876543210」
こんばんは。ニンドリのフジカこと
F博士こと、ポリポリ☆ロボ操縦士藤川です
今宵も、わたしが個人的に
奇妙な魅力を感じずにはいられない
インディーズなゲームを
奇妙な魅力を感じずにはいられない
インディーズなゲームを
みなさまにご紹介させていただきます
さて、今回のゲームはアクションRPG、
しかも“死”がテーマのゲームです
しかも“死”がテーマのゲームです
ああ・・・そういえば、
前回の「ポリポリ☆クラブ」では、
前回の「ポリポリ☆クラブ」では、
ゲームにおける“死”についてをテーマに、
メンバー全員ちょっと哲学的な意見を出し合って
話しをしました
メンバー全員ちょっと哲学的な意見を出し合って
話しをしました
(まあ、最後はウッシッシ! とか
言ってましたけれども大丈夫^^)
言ってましたけれども大丈夫^^)
でもこのトークは、あくまでも
ゲームプレイヤーと、
ゲームクリエイターにとってのお話でした
ゲームクリエイターにとってのお話でした
それでは、
“ゲームキャラクターにとっての死”とは、
いったい何なのでしょうか?
いったい何なのでしょうか?
そうなんです。今夜ご紹介するのは、
“ 死んだゲームキャラクターが主人公 ” のゲーム
自分の情報が消滅する前に、
死の最後の瞬間と安らぎを求めて
ゲームの中にあるRAM
(ランダムアクセスメモリー)をさまよう
そんな物語を体験するのです
死の最後の瞬間と安らぎを求めて
ゲームの中にあるRAM
(ランダムアクセスメモリー)をさまよう
そんな物語を体験するのです
なんとも奇妙なゲームですが、操作は簡単
パッドで移動、1つのボタンで剣を振る/話す
たったこれだけというシンプルさ
ですがそんな操作とは裏腹に、
死を体感するかのような、
とても哲学的なアクションRPGなんです
死を体感するかのような、
とても哲学的なアクションRPGなんです
前置きはこれくらいで。ささ、こちらになります!
そのゲームの名は
「Continue?9876543210」
「Continue?9876543210」
ああ・・
「コンティニュー」・・・この言葉は、
ぼくらゲームファンにとって
特別な意味を持つ言葉
どれだけの世界の恐怖にも、
不屈に立ち向かう、そんな言葉が、
そのままこのゲームのタイトルなのです
ぼくらゲームファンにとって
特別な意味を持つ言葉
どれだけの世界の恐怖にも、
不屈に立ち向かう、そんな言葉が、
そのままこのゲームのタイトルなのです
ですがこのゲームには、
タイトル画面はありません・・
こんな画面から、物語は始まるのです
タイトル画面はありません・・
こんな画面から、物語は始まるのです
(少し長いですが、
冒頭の部分をご紹介させてください)
*************
胸のフォルダから無数のハートを吹き出し、
倒れる主人公
倒れる主人公
終わりへのカウントダウンが始まる
Continue?・・・
GAME OVER・・・
死んだ主人公
GAMEOVERになったゲームキャラクターは、
いったいその後・・・どうなるのか?
・・・・
・・・・・・
主人公の体は、RAMに送られ消滅させられるのです
しかし・・・
なぜか、消滅することはなかった主人公
文字通りゴミのファイルとなったため、
彼はRAMの奥底・・
彼はRAMの奥底・・
ダンプファイルが集積する場所に
廃棄されることに
廃棄されることに
その場所には
謎の四角い存在が主人公を見つめていました
謎の四角い存在が主人公を見つめていました
横たわる主人公の体からは
js(javascript)ファイルが・・・
謎の存在は、それらを体から切り離してしまいます
すると、幻なのか、夢を視るかのような風景が広がり・・・
気づけば、主人公は
打ち捨てられた
RAM領域の最果てで
目を覚ますことになるのでした
*************
なんという奇妙な旅の始まりでしょう
こんなふうにして、
主人公=プレイヤーであるあなたは、
この幽冥なるRAMの中の世界を
さまようことになるのです
それでは、続いて
具体的なゲームの進行をご紹介します
具体的なゲームの進行をご紹介します
************
ゲームの進行は、いくつもの打ち捨てられた街や
フィールドなどのデータ領域を
行き来しながら展開します
フィールドなどのデータ領域を
行き来しながら展開します
死んだゲームキャラクターたちと出会い・・・
彼らと自分自身にとっての
“安らぎ”を探していくことで展開するのです
“安らぎ”を探していくことで展開するのです
捨てられた街から街へは
不思議なトラックに乗って移動
暗闇を走るトラックの外には
廃棄されたプログラムが見えている
こうして他の街へと旅し、
世界を巡るのです
こうして他の街へと旅し、
世界を巡るのです
街で安らぎを求めてさまよい歩く主人公・・
ですが、このようにいくつも存在する街では、
時間や進行とともに、
次第にエリアが廃棄されていくのです
時間や進行とともに、
次第にエリアが廃棄されていくのです
残された時間は少ない
そんなRAM世界で、
あてもなく安らぎを探す主人公の希望は、
あてもなく安らぎを探す主人公の希望は、
街に住むゲームキャラクターたちとの“会話”です
彼らと話し、そしてある選択をしていくことで、
次に進むべき道が示されます
次に進むべき道が示されます
「お前の魂に温もりを与えるのは、わたしの希望」
これは、主人公にとっての
「光」なのか、それとも「祈り」・・・?
「光」なのか、それとも「祈り」・・・?
選択によって、道が拓け
さらなる旅路へ
また、アクションRPGとご紹介したように、
街では謎の立方体存在が定期的に出現
触れることで戦闘シーンに切り替わります
街では謎の立方体存在が定期的に出現
触れることで戦闘シーンに切り替わります
戦闘は完全なる横視点のアクションに!
ボタンで剣を振り、敵を倒す
倒すことができると、FOOが入手できます
(プログラミングのメタ構文変数なる用語で
File Open for Outputの略だそうです)
(プログラミングのメタ構文変数なる用語で
File Open for Outputの略だそうです)
※このFOOはお金のようなもので、キャラクターたちとの会話や、主人公が破れた際に復活するのに使ったりします
こんな風に、会話と戦闘を繰り返しながら、
街から街へとさまよう道のりは、
街から街へとさまよう道のりは、
いつしか主人公にとって
安らぎへの道程となるのです・・・
************
さて、あなたはこのゲームを見て
どんなふうに感じましたでしょうか?
わたしは、このゲームを一目見て好きになりました
その最大の理由を振り返って考えてみると・・・
それは“メタ”な表現を用いて
真摯に“ゲームキャラクターの死”を描くという思想、
その点につきます
その点につきます
ぼくたち人類が恐れつつも憧れる
“死”という概念には
2つの側面があります
それは、主人公の追い求める
「安らぎ」
そして、もうひとつは
「消滅」です
その、迫り来る“消滅”の予感・・・
これもこのゲームで
注目したいところなんです
注目したいところなんです
プレイを進める中で、主人公は突如として
物語冒頭に登場した謎の四角い存在の
奇妙な夢を視る場面にたびたび遭遇します
お前は、誰だ?
また、その中では、
突如レトロゲーム風の
戦闘の夢を視るイベントも
編隊を倒していくと
背景にHELPの文字が・・
このように主人公を
突然襲ってくる
消滅を予感させるイベント
これは、このゲームが
“死”を真摯に描いていることの
証明のように感じられるのです
**********
と、このように
消滅の予感とともに
どこか存在のせつなさと
希望の気配を描くアクションRPG
希望の気配を描くアクションRPG
「Continue?9876543210」、
いかがでしたでしょうか?
ちなみに、このゲームの作者の方は
ペルーのジャングルで
生死の境をさまよう経験をされたそうです
生死の境をさまよう経験をされたそうです
そこからインスパイアされたのだとか・・・
そんな体験とリンクするかのような
この最果てのRAM世界を
さまよってみたいとそう思った方!
ぜひ今宵もゲーム名で
App Storeの検索を
(Androidでも後日リリースされるそうです)
今回は、長々とご紹介してしまいましたが、
このゲームはとても奥深い作品なんです
テキストも膨大なので、英語がだめなわたしは
その魅力を読み取れてお伝えできていないところも
きっと多いはず
またこのゲームはプログラムに詳しい方は
このメタな世界観をより深く味わえると思います
その辺、わたしは
プログラム用語はググりつつ、
英語は辞書片手に!
で、十分遊べていますので
今回は、長々とご紹介してしまいましたが、
このゲームはとても奥深い作品なんです
テキストも膨大なので、英語がだめなわたしは
その魅力を読み取れてお伝えできていないところも
きっと多いはず
またこのゲームはプログラムに詳しい方は
このメタな世界観をより深く味わえると思います
その辺、わたしは
プログラム用語はググりつつ、
英語は辞書片手に!
で、十分遊べていますので
ぜひとも、あなたにも体験していただきたい!
あ、値段は400円です
あ、値段は400円です
それでは、今夜はこのへんで・・・
あ! そうそう、最後に一つだけいいですか?
このゲームの魅力、メニュー画面など
いわゆるUI(ユーザーインターフェース)まわりも
世界を完璧に表現していて、いいんです
いわゆるUI(ユーザーインターフェース)まわりも
世界を完璧に表現していて、いいんです
はい、こちらポーズメニュー
続いてこちらはHELPメニュー
そして、バトルシーンでダメージを受けたときのエフェクト
隅々において、ゲームの世界を表現するところに
心を奪われたと言っても過言ではありません
心を奪われたと言っても過言ではありません
ぜひお時間のあるかたは、公式サイトで
動画などが見られます
ご覧になってみてください
動画などが見られます
ご覧になってみてください
↓
(音楽もとても素敵なんです
プレイヤーに孤独、最果て、
といった心象を抱かせるピアノ曲などが・・・)
・・・死!
それは決して避けることの出来ない
人類の最大関心事!!
ぜひRAMの世界にダイブして・・・
お気に召すまま
愛と死の狭間をさまよってみては?
“forward you go with brave mind”
今夜も、
この
ストレンジなゲームと出会えた
偶然と、
作ってくれた人に感謝感激雨霰
それでは、また火曜日に
お会いしましょう
ストレンジ・ラヴ!
あはは、なんだこれ!おもろすぎるでしょ!
返信削除藤川セレクトのニッチさが超いいわ
一昨日だかにみつけて、ヒトメボレして
削除思わず記事を全部さしかえちゃいましたw
昔、、、、洋ゲー探検隊だった頃の事を思い出すわぁ。
削除電車のって秋葉原につれてってもらって、洋ゲー売ってる場所までいって
やっと探しあてて、みたいなことをみんなでやってたなぁ。
400円を高いという人もいるかもしれないけど、、
昔とくらべると、電車賃ぶんしかはらってないや、これ。
すごい時代だなぁ。
ドラクエやる手が完全にとまったw
洋ゲー探検隊! うわーヤバイ楽しそう!!!
削除たしかにこのゲーム、400円で遊べちゃうなんて信じられないです
そしてこのゲームには、「物語」があるのもたまらないです
ほんとすっごい時代ですじゃー☆