2013年8月11日日曜日

【気になること。】 シュガー・ラッシュを20回見てわかったマニアックな見どころ(ネタバレ)





こんにちは、ヨシナガです。

今年はアニメ映画の当たり年と言われますが、本日はポリポリメンバーも競って見に行った超オススメ作品、「シュガー・ラッシュ」のディープな見どころを紹介したいと思います。

僕自身、映画館でシュガーラッシュに感動したため、何度も見たのですが、この度、DVDの発売にあたって、映画館では公開されていなかった英語版の「Wreck-It Ralph」を見ることができるようになりました。

すると、日本語版しか見ていなかった時にはわからなかった発見がたくさんあったのです。
今日はその「マニアックなシュガー・ラッシュ知識」をお伝えします(笑)



 その1:翻訳時、下品なネタが完全に消されている

シュガー・ラッシュのヒロイン、ヴァネロペは小さな女の子ですが、英語版では子どもらしく、かなり下品な言葉を多用します。

例えば、主人公ラルフが、「 Hero's Duty (ヒーローズデューティ)」というゲームでメダルを取ったことを説明すると、ヴァネロペは「デューディ?(doody:うんこ(幼児語))」と言って大笑いしますが、日本語版では完全カット。

また、「ラルフの口が臭い」という設定もあるのですが、こちらもカットされています。

この「くさい&うんこ」は全編を通して重要な意味を持っており、ヴァネロペはラルフに作った手作りメダルに、「To stink brain(くさい脳みそさんへ)」と書きます。
牢屋からヴァネロペを助ける時や、クライマックスのシーンでもこの「To stink brain」という幼児語のギャップは利いてくるのですが、そもそも日本語では「くさい」という設定がなくなってしまっているので、「あばれんぼう」という無難な言葉に置き換えられていました。

映画の最後、ラルフが自分のゲームに戻る時も、ヴァネロペはお別れの言葉の代わりに下品な言葉で悪態をつくのですが、日本語版では下品な言葉が出てこないのでその「子どもっぽさ」は表現されていませんでした。




 その2:商品名も消されている

(ネタバレです)

映画のクライマックスではダイエットコーラの火山にメントスが入ることで大団円を迎えますが、日本語版では商品名が使えないのか、ダイエットコーク&メントスという事がわかりにくくなっています。
コーラにメントスを入れると激しく吹き出すことは有名ですが、あれがコーラだとわからずに見ていた子も多いのではないでしょうか・・・。

ちなみに、フェリックスが底なし流砂に飲まれそうになる部分も、「ネスクイック」というココアの商品名と「クイックサンド(流砂)」のギャグになっているのですが、商品名が出てこないので日本語では伝わらなくなっています。



 その3:難民概念の消失


セントラルステーションで Qbertというタコのような生物が「仕事をなくしました」と物乞いをしているシーン。こちらは英語では「難民」という扱いになっていました。要するにゲーム=住む国を無くして空港から他国に入国できない難民状態というわけです。

ただ、日本で難民の概念はわかりにくいので、わかりやすさを重視して失職ということにしたのだと思われます。作品をわかりやすく翻訳するのは、本当に難しい作業なんでしょうね…。



 その4:タイトルが残念な感じに


シュガー・ラッシュ」の原題は「Wreck-It Ralph」と言います。

この「(I gonna)Wreck-It!:壊してやる!」というセリフは、ゲーム中でのラルフのセリフなのですが、実は映画のクライマックス、火山に一人でラルフが向かう覚悟を決めた時「ラルフ?どこにいく?」と聞かれて答えるセリフでもあるのです。
映画の最も重要なシーンで使われる決めセリフが映画タイトルに。

本当に感動のポイントなのですが、日本ではなぜか(たぶんAKB48が主題歌を歌ったから)「シュガー・ラッシュ」という謎タイトルになってしまい、このクライマックスのセリフの感動は味わえなくなっています。

pixerやディズニーの映画が原題と違うのはよくあることですが

UP → カールじいさんの空飛ぶ家
Ratatouille→ レミーのおいしいレストラン
Tangled → 塔の上のラプンツェル
Frozen → アナと雪の女王

というような改変が多く、ジブリ的な内容説明タイトルに変更するのが日本で流行させるには最も適切な翻訳だと思われます。

Wreck-It Ralphも「ラルフの○○~」のような流行りやすい説明タイトルになっていれば…と思います。



ということで、
公開されていた劇場版では完全にわかったと言えない「シュガー・ラッシュ」の世界。

興味があるみなさんは、ぜひもう一度見直してみてはいかがでしょうか!

4 件のコメント:

  1. いまさらになって思いましたが・・
    に、20回も観たのーーーっ!!!

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  2. 僕は同じものばかり何度も見る癖があるんですよね・・・(笑)

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  3. メイン舞台になるレースゲームの名前が SUGAR RUSH (シュガー・ラッシュ)

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  4. にゃんばー2017年4月5日 17:49

    こんにちは!
    たまたま覗かせていただきました!
    細かく見ると、とても面白いですよね。
    ビアードパパが動いて出てくるとは思わなかったですし、コーラが噴火した後は、めちゃめちゃ振って開けた瓶コーラにしか見えませんでした(笑)
    最初はヴァネロペのキャラにイライラしましたが、何度も見てるとかわいくなりました!

    初見で長々とすみませんでした( •́ω•̀ )

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