昔のゲームはとにかく、よく死んだ。
死にまくった。
ゲーム=死だった。「死なないように遊ぶ。」
それがゲームルールだった。
実は、これ、昔のゲームだけがそういう形をとってるわけじゃない。
ゲームだから、ゲームゆえに、すべてのゲームには勝ち負けがある。命のゲージがあったりして、簡単に死ななくても、じりじりと削られて死にむかう。HPの概念がなくても、時間以内の到達とか未到達とか、成功とか失敗みたいなものがある。それも勝ち負け。
これは全部、僕にいわせれば「死」です。
リアル世界に生きる僕たちが、なんとなく感じてる死のプレッシャー、それのメタファーとして感じさせてしまう力がゲームにはあるみたいだ。
まるで「君たちの人生のタイムリミット内で成功してみせろ!」とイヤミな神様が御題をだしているようじゃないか。あはは。
で、そんな「死を遊ぶゲーム」のなかでも「これは死に過ぎだろ!」「でも、、なんか好きだわー」というゲームがあります。
はい、これ↓
「AnotherWorld」です。
人生のゲーム残り時間に余裕のある人は、このゲームをあそんで、
ヒルにかまれて死んでみてください。
※日本版はアウターワールドというタイトルだった
あまりに死ぬのでスーパーファミコンのコントローラーを何度投げ出したかわからない。
でも、結局、オイラこのゲームを最後までクリアした。
そして感動した。
台詞もないのにストーリーを感じて、むちゃくちゃ おもしろかった。
なんだか、本当の旅をしているときみたいに、別の世界にいるという空気感。
次の道はどうなってるのかな?という期待感。
不思議な空気感と期待感がどんどんおしよせて、
死にまくるのに、結局やめられない。あきらめられないゲームだった。
へんなゴリラ人が謎の言語で声かけてきたり
水の音がうっすら聞こえたり
雰囲気、ほんとによかったなー。
たぶんその空気感と期待感は音に起因するところが大きいような気が、
あ、、
そっか、、
ふと思い起こせば、、僕は色々このゲームから影響うけてるのかもなー
もしかしたら、僕が演出を考えるときに「ループするBGMやめてください、4秒くらいのアンビエント流して、空気感つくって音とめてください。」「あー、そこ音楽いらないです。環境音だけでいいです」という台詞を口にするのは、結局、このAntotherWorldにいつのまにか影響うけてたんじゃないかなーと思うのです
あー、作家本人にあいたい。多分日本にいるんだろうけど、、まったく情報ないわー。
くそー。生きてる間に一回会わせてくれー。神様ー。
きむら
※あ、そうそう、こういうアイデアノートみたいのが展覧会で見れるよー!
以下、リンク。
(予想以上に一生懸命ブログかいちゃったw)
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