2013年8月17日土曜日

【タンタンの暴言】人類は鳥類と分かり合えるのか



お盆休みで遠出している友達の文鳥を預かっていました。

第10回のポリポリ☆クラブにゲスト出演してくださった足立さんちの“スケ”さんです。




実は、30年以上生きてきて、鳥と暮らすのは初めて

実家では常にネコを飼っていたので、小鳥とかハムスターとか、そういった小動物を一緒に飼うことができず、唯一共存していたのは、猫パンチをものともしない防御性能を持つ、クサガメの“ピエール”だけでした。

鳥類とのコミュニケーションスキルは、残念ながら経験値ゼロと言わざるをえません。


…そんなわけで、丹沢家初の鳥類となる“スケ”の短い滞在は、距離感をはかりながらの、なかなかのドキドキ体験だったのでした。


スケはすごく人懐こく、カゴから出してやるとすぐ人の頭や肩に飛び乗ってきます。

まずは、これがビビる。

相手との信頼関係がないので、人間、本能的に顔を守ってしまうわけです。

「ひええっ」と情けない声をあげる僕と対照的に、スケはマイペースにひとの髪の毛をついばんだりしています。おのれこのマイペース鳥類め!


ようやくこれに慣れてくるとだんだん可愛くなってきて、こっちからもちょっかいを出したいのですが、一体どのくらいのチカラで掴んで良いのか、どこを触られると嫌がるのか、みたいな「勘どころ」がわからないと、結構ハラハラします。


長年生活を共にしていたネコ族であれば、よそのネコでもある程度スキンシップの取り方はわかりますが、鳥はそもそも、なでられて喜ぶ感じがしないし。

結局、僕がひたすらツンツン突かれるだけの一方通行のコミュニケーションに終始しました。


ネコだったら、「にゃーん」という鳴き声のニュアンスで、寂しいとか、外に遊びに行きたいとか、お腹すいたとかだいたいわかりますが、日常的に鳥類とのコミュニケーションを取ったことないので、まるで言葉の通じない外国人が家に住んでいるみたいな感覚。エキサイティング。


ある日ひとりで晩酌していたところ、さっきまでおとなしかったスケが突然バタバタ羽ばたいて盛んにチュンチュンと鳴きだしました。どこか具合がわるいのか、気まぐれで遊んでいるだけなのか、暑いのか、水を替てほしいのか、まさか自分にも泡盛をよこせということなのかさっぱり分からず、オロオロしてしまいました。

結局いろいろやってみて、急にジタバタしはじめるのは「外で遊びたい!」という意思表示であることが分かってきましたが。こういうひとつひとつの積み重ねで距離を詰めていくしかないのです。



スケご乱心
「出せー!ここから出せー!」





人間関係と同じ


ですね。

友人関係や男女関係はもちろんのこと、仕事でも

お互いがツーカーの開発チームであれば、絵描きさんが作業ノッてそうだからこの指示は明日にしよう、とか、ここは一度全員で話し合っておいたほうが良いかな、などとお互いのタイミングやモチベーションや作業効率を考慮して有機的に開発をすすめることができます。

でも、寄せ集めチームでまだお互い距離感をはかっているウチは、こういう有機的な動きが取りにくいので、どうしても機械的なチーム運営になってしまう。

長期の開発に突入すると、個々の作り手にストレスが溜まってしまうパターンです。

だから、僕が現場監督をするときは、何より再優先で、チーム個々人のパーソナリティを把握するようにします。この人はどういうゲームを作りたいのか、どういう評価軸でモチベーションが上がるのか、食べ物は何が好きで、異性の趣味はどうなのか、などなど。そういうことを互いに把握しあうことが、コミュニケーションの大前提です。


人類は鳥類よりちょっと複雑なので、一筋縄ではいかないですけど。




ね、スケさん




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