Game Developers Conference 2012

おはようございます！丹沢です。

明日から約一週間、サンフランシスコへ行ってきます。

毎年２月末～３月頭のこの時期に、GDC（Game Developers Conference）という、世界中のゲーム開発者が一同に会するイベントが行われます。アメリカで行われるゲームイベントいえばE3が有名ですが、GDCはより開発者寄りの、技術的な情報交換の場です。

大規模なゲーム開発は、日本国内だけでは完結しなくなってきました。Unreal Engineのような海外製の優秀なゲームエンジンやミドルウェアを使用したり、モデルの大量生産にアジアの国々の力を借りなくてはならないことも増えてきました。大規模なデータの共有が簡単にでき、Skypeなどで気軽に連絡を取り合える今の時代、ゲーム開発に国境を感じることはあまりありません。
（時差さえなければ尚いいんですけどね）

時折、日本 VS 海外、国内の開発力の低下云々、みたいな対立軸で論じられるのを目にしますが、僕はそういう議論に意味はないと思っています。世界で競争したり協力したりして、結果的に面白いものができたらそれでいいじゃん！と思いませんか？価値観の違う者同士で何かを作るのって、最高に面白いです。もちろん、日本人同士よりはコミュニケーションに必要なカロリーは高いですが、その分のリターンは充分に得られると思うのです。


思い返せば、昨年はGDCの直後に震災が起こりました。

僕は3月11日、都内某所で音声収録をしている最中に被災しました。
声優さんをお送りした後、数時間かけて新宿にある会社まで歩いて帰り、ヘトヘトになってメーラーを開いた時、たくさん届いている未読メールが全部海外のゲーム会社の人たちからのお見舞いメールであることに気付きました。余震が続く不安な夜、一通一通読みながら目頭が熱くなったのを昨日のことのように覚えています。

ゲーム好きに悪いやつはいません（残念ながら変なヤツは多いですが）。
良き友でありライバルである世界中の開発者たちと話ができるのが、とても楽しみです。


木村さんは今日出発なのかな？
お互い仕事なのでタイミングを合わせられるか分からないですが、タイミングを合わせられたら向こうからUstream放送できたらいいですね。