2014年8月5日火曜日

スパイクチュンのインディーゲームセレクションというWEBページの意味


スパイクチュンの
「インディーセレクション」という
一枚のWEBページの意味  


コンチワワ。旅人でゲームデザイナーの木村です。
この前、ポリポリイベントで、話をしてました
「インディーゲームとパブリッシャーの関係」の話。
ちょっと気がついたことがあったので、書いてみますね。





パブリッシャー スパイクチュンが
”Indies selection”と銘打って、WEBを発表しとる。






さて、みんな、このページどう思う?

http://www.spike-chunsoft.co.jp/indies_selection/


僕はインディーってのをハヤリ言葉のように
使い始めたという以上に感じるものがあった。

***
日本人が日本人なりに持っているインディーやら同人のイメージが
また一つ違うフェーズにうつるような、そんな予感がするページだった。
これを前向きにとらえるか、後ろ向きにとらえるか。
人それぞれだろう。
僕はなんだか、不思議な気分だ。
嬉しいような、嬉しくないような。


今年のBITSUMMITの時にこんな声を聞いた。
なるほどなという意見だった。
「インディーゲームの世界が、TGSなどに見られるような、
商業の場と同じになるのはいかがなものか?」

しかし、いかがなものか?と判断する間もなく
世界は動いてしまっているのだった。


そして、インディー作家は「好きなものを作る!」というだけでなく、
自分たちのアートで生業となるのを目標にしている場合が多い。
だから、当然、ゲームが売れる方法として
「パブリッシャーと組む」はありの筈なのだが、
日本ではこの話をしても
あまりピンときて会話にのってくれる人が少ない。

しかし海外のヤル気な奴らと日本のパブリッシャーは
普通にこの手の作戦に興味津々なのだ。
日本のパブリッシャー側は
「面白い海外で成功したインディーを売る」という魅力があり
海外インディーズは
「日本語版にローカライズして宣伝してくれる会社」に
魅力がある。

海外のインディーが、「ライセンスアウト」することによって
日本パブリッシャーの宣伝力をつかわせてもらい、
日本という戦いの場におどりでる作戦。
漫画の出版と作家の関係に似た状態ともいえるかもしれない。

(しかし、外国作家と日本のパブリッシャーでかよ!)



これが、今まではさらっと
マイナー洋ゲーをローカライズして発売してた
ゲームのパブリッシャーが
見えるように、「インディーセレクション」と表示して
海外ゲームを
発売しちゃうことにしたのだった。
これが、はじまったことが出来事として大きいのだ。


そして、これからの戦いの場とは、
「ゲーム大好きユーザー」をとりあう戦場という意味なのだ。

パート2やシリーズものにへきへきしてる人達、、
”新鮮なものを味わいたいゲームユーザー”のとりあいだ。

その少ないコアユーザーを獲得し合う戦い。
その戦いに、えらく効率の良いコンビネーション、、
海外インディー+日本のパブリッシャーという組み合わせで
戦いに入ってきた。

普通に考えると、この手の戦闘部隊がうごめく日本のマーケットで
小さな日本人集団が、日本の中だけで「売る」という選択は
インディー商売的には難易度がもっともっと高くなるだろう。

だから普通に考えると、「外国のゲームが日本で売られる」の逆
「日本のゲームを外国に売る」を
独立系のインディー集団がやってのけないと、
勝負にならないかもしれないのだ!


すなわち
「ローカライズして世界のマーケットで戦う。」
がやっぱり正解かもしれないのだ!




ん?



あらら。

なんと壮大な言葉だろうか。。


そっちの道もイバラじゃないか!

あらららら







と、まぁ、色々感じちゃったので
ひっさびさにBlog
書きましたが、わしの頭で、この手の事を考え始めると、、アカン!


宣伝とかゴチャゴチャ考えると、ぶれる!
だから、今はゲーム作る事に集中せなアカン!

そして、
面白いゲームをつくるのが正解だと。
それが大事だと。
そのあとに道は見えると。
そう信じたい。


それが一番、自分にとってもお客さんにとっても、

良い事なのだから。


未来はわからん。

今はまだ旅の途中なのだもの。
前にすすもう。

面白いゲームつくらねばね。




つづく






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