2013年11月9日土曜日

【タンタンの暴言】女子ワールド潜入レポ



こんにちわ。最近飲み会ばかりで運動不足が深刻な、空手家でゲームデザイナーの丹沢です。
土曜日の癒しの時間をご提供する「タンタンの暴言」へようこそ!


先週、前の会社の先輩(女性)に誘われて、「戦国BASARA3 宴」という舞台を観に行ってきました。


最近は「テニスの王子様」のようなマンガ原作や「逆転裁判」のようなゲーム原作の舞台の人気が高いことは知識としては知っていましたが、基本的には女性をターゲットにした、イケメン俳優大活躍&黄色い声援乱舞な内容なので、ゲーム系イベントとはいえ自分が積極的に観に行くことはないだろうなぁ…と思っていました。


でも、怖いもの見たさというか、女性たちがイケメン軍団を見るために集う、めくるめく女子ワールド


いったいどんな世界なんだろう…



という興味はなくもなかったので、せっかく誘って頂いたチャンスに乗ってみることにしたわけです。絶対ひとりでは行く勇気ないしね。




公演会場は、水道橋駅からほど近い、東京ドームシティホール

立派な会場に、立派なセット。

お客さんは98%くらい女性


たまに見かける男性もほとんどがスタッフだったりで、お客さんの中に結局2~3人しか目撃しませんでした。普段仕事で参加するゲーム系イベントのお客さんは多くが男性なので、グッズ販売に行列を作り、フロアで流れているゲームのPVをじっと見つめる女性たち、という絵面は



「新・感・覚」



座席について、開幕を待つざわざわ感も、男ばっかの「どよどよ」という雰囲気と違い「きゃっきゃっ」という非常に華やいだ雰囲気。お客さんがみんな気合入れてお洒落、お化粧してきている感じも、男ばかりのイベントとは明らかに違う発見でした。ジャニーズのコンサートとかもこんな感じなのかしら。行ったことないけど。


舞台自体は、ゲーム内のお話をもとにした3時間くらいの内容でしたが、8割がた殺陣メインの構成だったので、男の僕でも結構楽しむことができました。


「戦国BASARA」は「1」「2」「3」と全キャラMAXレベルまでプレイしたのですが、俳優さんがかなり高い再現度で、ゲーム中の構えや必殺技モーション、武器ギミックを再現しているのに驚きました。声優さんのボイスも頑張って似せていて、コスプレというレベルは完全に凌駕していました。


「所詮は顔だけで集められた俳優でしょ」とか思っててスイマセン。


相当な稽古を積まないと、あの再現度は無理だわ。

感服です。



戦国BASARAのシリーズは「2」と「3」の間あたりから、明らかに「女性向け」にターゲットを絞ってきた感じがして、僕としてはう~む、と正直微妙な気持ちでいたのですが、この舞台の熱量を目の当たりにすると「むべなるかな」と納得せざるを得ないと感じました。


コンテンツのターゲットをより広く拡大していくのが一般的にはコンテンツの発展と見られがちですが、範囲を絞って深く深く掘り下げていくというアプローチは面白いし、商業的にその舵取りをして成功させたことって、凄いプロデュース能力だなぁと。
コンテンツを熱狂的に支持してくれるクラスタに向け特化していくために、コンテンツ自体を変形させ、尖らせていく。下手をうったらユーザーに嫌われてしまうリスクを取りながらも明確に差別化できたからこそ、BASARAというコンテンツは無双とカニバらずに育ったんだなぁと思います。


たまに「新しい世界」をのぞいてみると、色んな発見がありますね。


臆せず新しいことにチャレンジしていきたいものです。



0 件のコメント:

コメントを投稿