2013年7月16日火曜日

【フジカ曜日の書架】 よ う か い


火曜日の
                     





  なんか、ようかい            
                 


(今回は尋常じゃなく長いです
   それは、わたしが妖怪ナガバナ
         とりつかれているからさ)

 それにしても、この火曜日の秘密の中の秘密ブログ、

 こっそりご覧になっているアナタさま! 

 なんという、
 アングラの中のアングラーなのでありましょうや・・

 そんなカオスを愛するアングラーキングのあなたと
 気が合いそうな、そんな恋の予感の火曜日です。



ときに・・・ロボはいないか・・

あ、こんばんは。のブログを記述する時間がやってまいりましたね。

どうも、眠り男チェザーレことカリガリ藤川です。

いえ、ポリポリ藤川です。




いや~、関係ないけれど、おとといのテーマだった、
「次世代機VSスマホVSゲーセン」
ゲーセン勝ちましたな〜
愛っていわれちゃ、ゲーセンよね〜

自分はコンシュマーで参戦しましたが、
そういやPS4とかXbox Oneとかのこと、
いっさい話さずにWii Uの話ばっかりしてたなあ。
というか、ミーバースの話ばっかりしてたなあ。

PS4やXbox Oneにも、FacebookやTwitterなどの
SNSと連動して、動画を共有したりできる
コミュニティ機能が
そうとう充実するみたいですよね。

ゲーム機は、この「共有する」ことで
スマホと共存を目指しているわけですね。


FacebookもTwitterもほんとは、
めんどくさくて
めんどくさくて
めんどくさくて仕方のないわたしにしてみると、
けっこう、次世代機、
めんどくさそうです。

あ、そんななかですが、
ミーバースは、めんどくさくなくて、
唯一わたしが評価しているSNSなんです。

いえいえ、ニンドリの人だからじゃあ
ございません。

わたし、なんであろうと嫌いな物は嫌い、
というタイプですから・・


個人的にいちゲームファンとして、
正直に先日の三つどもえで、
最も期待しているプラットフォームは、

スマホです。


iPadででてるゲームのキラキラっぷり。
(と、そして意味不明っぷり)

それこそ初期ファミコン時代を偲ばせる、
ゾクゾクビームが放出されているものばかり。


でもさ、Wii Uもいいとこあるし、
ちょうどピクミン3出たばっかりだったから、
実感のこもったお話をさせていただきました。

正直、影も形も、いやいや、
影しかわからんPS4とXbox Oneの話したってさ、
金も暇もあるゲーム好事家が、
ああだこうだ言うだけに成り下がりますからね。

やはり、ゲームは遊んでなんぼ、です。

そうでしょう?





さて・・・話がそれにそれにそれましたね。


本題に戻しますと、しかし何ですね。


最近は暑いですね。暑くてたまらんですね。

暑くて、寝られないなんて人も、いらっしゃるんじゃないでしょうか。



・・そう。寝られない


はい。そうなのです。寝られないので、今週もとか、
まるでいっさい見てないです。はい。見てない。

いっさい見てないったら見てない。



はい。と、この流れ、既視感ありますね。
先週と、同じですね。

先週はが重要な本をご紹介いたしましたが、
今回はね、ゲームです。

みんなゲーム大好きだからさ、いいでしょう。これ。
のようなゲーム。


最近わたし、ずっと前から見ていたようなゲームが
発売されてね、ほんとうにうれしいのさ

毎晩、遊んでいるのさ。


ということで、今回はそのゲームについて
お話いたしましょう!




そのゲームとは・・3DS『妖怪ウォッチです! うぃす!





いろいろ何かとけちばかりつけられる、
コンシュマーゲーム機で最近発売された、
完全新作タイトルなのです。
(レベルファイブ作品・発売中)


これってすごいと思われませぬか


昨今シリーズものしか、売れない。

そんな話を聞くし、実際数字を見ると、
まあ、そうです。


そんな中で、完全に新しい作品をコンシュマーで世に出す。
これがいかにたいへんなことでありましょう。


ですが、それだけに、
コンセプトが光るすばらしいゲーム体験ができる作品、
それが『妖怪ウォッチ』なのです。






ところで、皆さんは
「妖怪」って、ちゃんと民族学的に把握されてたりなさいますでしょうか。

なんだかよくわからないけどを、とりあえず「妖怪」とかって呼んでいる・・・とか。


それじゃあ、日本人の精神の暗闇に住まって来た妖怪たちが、
あんまりにも、かわいそうです。



ということで、今回は、
今も昔もわたしにを与えてくれる
「妖怪」概要について、簡単にここで四方山話とともに、ご説明いたしましょう! それに『妖怪ウォッチ』がどれだけちゃんと「妖怪」してるゲームかも、お伝えしたいもの。



 だって、わたしは子供のときからずっと
 「妖怪」をほんとうに真剣に、
 民族学的にも、感性からもしっかと描ききったゲームを遊ぶ日を、夢見て来たのだから!


 妖怪夢 それがいいんじゃないか。今回は。


ということでね。じつは、ニンドリで自分が
以前妖怪のコラムを書いていたのを思い出したわよ。

これ、結構読みやすいので、
これを再加筆+圧縮して、
以下に掲載してみるとしましょうかね。


まあ正直、かなり長い 妖怪概論です!


ご興味のおありの方は、お読みになって!

そうじゃない方は、それがいいんじゃないか。


        
       



妖怪の本質とは“否定”

何かようかい? …失礼。

まずは、「妖怪」とは何なのか、
からご説明いたしましょう。

皆さんはこの「妖怪」という言葉、
なんとなく見聞きして、
なんとなくわかった感じになっては
いらっしゃいませんでしょうか。

 え? あ、はい。そうですね。
妖怪といえば、水木しげるさんの
「ゲゲゲの鬼太郎」。

無論自分も大好きでしたとも。
世界三大しげると言ったら、
水木しげる、宮本、そして松崎しげるです。
世界の常識です。ええ、おっしゃる通りです。

っと、話がそれそうになりました。

とにかく、この「妖怪」という存在ですが…。
水木しげるさんが生み出した、
架空の存在じゃあないのです。

「妖怪」というものは、
実際に僕らの生活に根付いた存在として、
明治時代くらいまでは、
わりと本気で信じられていたんです。

え? じゃあ「妖怪」とは何なのかって?

 いい質問ですね。
 (あ、このフレーズ、言ってみたかったんだよなあ)


と、また話がそれそうに…。

そう、それは一言で言うならば、
“「現象」に名前と形を与えられた存在”です。


「妖怪」の研究者として第一線で
研究を続けていらっしゃる小松和彦氏は、
自身の著作の中で「妖怪」をこう定義しています。

“人間に否定的に把握された不思議現象”
・・こそが「妖怪」であると。

たとえば、さっきからわたしの話
何度もそれにそれてましたよね。

…だがしかし…これも、ある意味「妖怪」なのです。

この話が本題からすぐそれてしまうという
“否定的な現象”

これに、だれも明確な答えを与えることはできません。


おいきみ! 集中力がないとか言うんじゃないよ!


 そんな説明できない現象。

 でも、なんとかしたい現象。

僕たち人間は、それをそのままにしておけなかった。


だから、なんとか「目に見える」ようにするため、
つまり「把握」するために、名前をつけて姿を与えた。

それが「妖怪」の正体。


話がそれるこの現象、そうですね・・・。

わたしが名付けるとするならば、
「妖怪はなしそらし」、どうですか? 

明日から、もしアナタが話す話がそれたとしたら・・・。
それはきっと、「はなしそらし」のせい。


また小松所長は、こうも言っています。

妖怪たちは、その時代にふさわしい姿に化けて、
出現を繰り返す”と。


日本の「妖怪」文化を振り返ってみても、
悲しいかな、近年まるで
新しい「妖怪」は出現していませんでした。


でも、今回それが『妖怪ウォッチ』の中で、
大量に出現しているのです!

これがまた、肩こりを生む「肩のり小僧」とか、
すごくいいんです。




■身近な「日常」の怖さ


そんな妖怪・肩のり小僧などのように、
妖怪とはぼくらが否定的に捉える現象から生まれる。

でも、もうひとつ大事な要素があるのです。
それは、「身近な体験」であるということ。

たとえば、夜中の風呂場。
怖い、ですよね。

江戸時代に書かれた怪談『古今百物語評判』には、
夜中に汚れた風呂の「あか」をなめる
「あかなめ」という妖怪の記述がありました。
 
なんとも、妙なやつでしょう? 

ただ風呂の「あか」をなめるだけ。

でも、この「妖怪」自体は
悪いやつじゃあないらしいんですが、
妖怪が一匹やってくると、
つられてたくさんの「妖怪」
やってきてしまうらしいんですよね。

その中には、とんでもなく悪い「妖怪」が、
いるかもしれない。
だから「あかなめ」がこないように、
お風呂をきれいにしておかないといけない。


“人間に否定的に把握された不思議現象”。
風呂を汚くしておくということを、
僕らは否定的なことと捉えているのです。

それが、夜中の風呂場の
何とも言えない「身近な」怖さと結びつく。

そうして「妖怪あかなめ」が生まれたのです。



ちなみに、『妖怪ウォッチ』では、
現代の町がまるまる一つ表現されています。
(ミニチュアのオープンワールドのような感じで、
これがまたなんとも最高に、いいんです)

しかも、コンビニなど現代らしい身近な場所が舞台。

この、どんな妖怪が描かれてもおかしくない舞台設定。
最高にゾクゾクするでしょう?

…フフフ



■マンガから誕生した愛される妖怪 江戸の黄表紙本

さて、そんな新しい妖怪
誕生の歴史を振り返ってみると、
いったいどんなきっかけで
大量に生まれてきたのでしょうか。

その答えの一つとして「楽しさ」から生まれる、
というものがあります。

「妖怪」が大量に認知され、
その存在を広く知らしめることとなったきっかけ、
というと、
やはりここでも「ゲゲゲの鬼太郎」が思い浮かびますね。


これは、水木しげる先生の描く「漫画」でした。


でも実は、この漫画から妖怪が生まれる、という文化は、日本では古くは江戸時代から続く伝統なのです。

 江戸時代のお正月、
子供たちがこぞって買い求めた「黄表紙本」
呼ばれる小さな判型の本がありました。

これは、いわゆる日本における漫画の源流、
その一つとされるものです。

この黄表紙本で子供たちのスター的な存在だったのが・・
そう「妖怪」なのです。

「目に見えないもの」は、
それを想像する楽しさも存在します。

「妖怪」には、そんな楽しい想像から生まれる
エンターテイメントから生まれる側面もあるのです。


あ、ちなみに『妖怪ウォッチ」では、
妖怪が見える不思議な妖怪レンズを使って
町中を歩き回って、妖怪を探せるんですけど・・
これがまた、ものすごく楽しいのよ。
 


■妖怪退治のロマン

さて、そんなゲームでの話ですが、
舞台となる町(かなり広い)を巡っているとね、
悪しき「妖怪」を見つけてしまうことも・・あります。

そんなとき、妖怪に対抗するのは、
やはり「妖怪」の力!

うおお! ゾクゾクしますね!! うぃす!


と、失礼。
日本の妖怪退治人の代表といえば、
そうあの狐の息子としても知られるお方。

鎌倉時代の『不動利益縁起絵巻』には、
かの有名な平安のデビルバスターである、
陰陽師「安倍晴明」が式神を使役し、
疫病神を調伏(退治すること)する場面が
描かれています。
(ググってみることをおすすめします

晴明は異形なる存在に対抗するために、
やはりこの式神という、
異形のものの力を借りている訳です。

式神とは、陰陽師が使役する「鬼神」のこと。
つまり言い換えるならば、を持ってを制する。
それが式神による調伏

あ、ちなみに、この「鬼」という概念は、
妖怪の源流とされるものですが、
ちょっとこの場では長くなりすぎますので、
今回は割愛いたします。
関係あるのか・・くらいに思っていただければ。


(話も、それそうですし、ね)


とにかく、そういった目に見えぬ世界の存在を、
ルールに従って扱うことで力とする。


ああ、日常に潜むデビルバスター、マジでしびれる。

また、この『妖怪ウォッチ』の町、
ほんとうによく生活感が描けているので、
そこに潜む悪い妖怪が、ほんとうに怖い。

これがポイント。すてき。
例えるとするならば!
明るい杜王町! あの不気味さと怖さが
ユーモアたっぷりに体験できる感じ。

(あ、杜王町というのは、
わたしが愛してやまない
ジョジョの奇妙な冒険の4部に登場する
架空の町です)

あ! ま、また話がそれそうに!!!


お、おのれ!!! 妖怪はなしそらし!!!
我が妖怪を召喚し、ここで調伏してくれようぞおおおお


・・失礼。とりみだしました。
いや、とりつかれてました。


と、とにかくです。
もちろん、『妖怪ウォッチ』では、
ともだちになった「妖怪」の力で、
「妖怪」と戦います。

ね、いいでしょう?





・・

・・・あのね、
まあわたし、
こんな感じだから・・

現実ではあまりともだちがいません。

このブログでも、
わたしだけ、浮いてるでしょう?

いえ、いいんです。
わかります。


でも、『妖怪ウォッチ』では 
それなりの数の妖怪ともだちになったよ!


キャッ キャッ


わたしも、彼らと協力して、
町に潜む悪しき妖を調伏してさ、
いつの日か、平成の安倍晴明と呼ばれるかもね

キャッ キャッ



あ、はい。 ということで、どうでしょう。

ざっくりですが、
民俗学における妖怪について基礎知識
四方山話をご紹介いたしました。

でもほんとに、こういった要素がね、
ちゃんとゲームプレイヤーとして「体験」できるように
作ってあるんです『妖怪ウォッチ』は。

 ゲームというメディアに現れた、
近年まれに見る「妖怪」作品だと思いますので、ご興味のある方は、ぜひ。



それにしても・・
妖怪って、がある存在ですよね。


じゃあ、これからわたし
3DSで『妖怪ウォッチ』遊ぶから、帰ります。

今日は、
河川敷に河童を探しにいかなきゃならない
ので。





ご清聴ありがとう、さようなら。



5 件のコメント:

  1. 世界三大しげる という定義に僕は感動した。
    そういうことなら、
    オラも世界一のしげるになる!

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    1. 木村さんは、世界三大ヨシロウですともッ!

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  2. ますますマニアックな方向へフルスロットルしますw
    雑誌とちがって文字数制限ないのでっ

    って・・・ヨシナガさん文字数カウントしてる!?
    さすがっw

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